サイード・アリ

モルディブに赴任して初めて受け持った写真コース。
生徒の名前を早く憶えようと一人一人こんな写真を撮った。
趣味は「友達訪問?!」なんて聞き返したのを憶えている。
この時17歳のサイード・アリ。
ちょっとかっこつけた感じにも見えるこの青年は実はとてもまじめ・誠実で、
2年間の活動中、最も頼れる奴だった。
彼の撮る作品も最初からかっこよく、それはもう僕の自慢の生徒であった。
2年の任期を終え、空港で生徒達と涙の別れをした後日、
仲間の協力隊員にこんな事を聞いた。
空港からマーレに帰る船の中、アリが一人でそっと泣いていたと・・。
そしてもう一度、僕は泣いてしまった。