熱帯人の皮膚感覚

モルディブで暮らしていて、ここの人たちの皮膚感覚、温度の感じ方には驚いた。
僕にしてみれば、毎日32℃とか36℃とか、とにかく暑い、「あっちぃ」わけである。
夜になると28℃くらいまで下がり、まぁ「マシ」になるけど、暑いことには変わりない。
ところが・・・、
モルディブ人にはちゃんと、「寒い」、というボキャブラリーがあったのだ。では何度になれば寒いのか。
15℃?、10℃?、いやいや、これが「25℃」である。
夕方、「お、今日はいつもより少しは涼しいかなぁ」と温度計を見て、
26℃あたりだと長袖のモルディブ人が出現、
さらに1℃下がって25℃の日には、何とダウンジャケットで震えるディベヒン(モルディブ人の現地語)がいた。
「おい、それどこで手に入れたんだ」と突っ込みを入れたら、
「友達がシンガポールからお土産で買ってきた」とか言っていたけど・・・。
26℃を切ると、1℃刻みでその差にシャープに反応する体。
そんな調子じゃ、冬の日本にでも行っていきなり気温が5℃くらいだとどうなってしまうんだ。
ボクがいきなり南極で外にほっぽり出されるくらいの寒さを感じるのかしら
(って、南極には行ったことないけど・・・)。
「彼等をスキー場に連れて行って、寒さに震えるところを見たい!」
などと、不謹慎な事を想う私であった。
などと言いながら2年間暮らし、
気がつくと、26℃で靴下をはき、25℃で鳥肌立てて震える自分に気がついた。
見事な現地順応を果たした、賢い僕の肉体。
でも12月の日本帰国はきつかったなぁ・・・。