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こんな交通ルールってありですか?

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(モルディブで最もポピュラーな中国製、バッティ装備)

異国で暮らすと日常のなんでもないところで驚かされることが多々あるものだが、
そんな話のうち、モルディブの交通ルールに関する話。

首都マーレは周囲6kmの小さな島に7万人が暮らす過密ぶりである。
それで島の大きさからも当然といえるが自転車の普及率がとても高く、
女性が軽快にペダルを踏む光景も珍しくない。
だからというわけでもないだろうが、
危険防止ということで夕方6時以降の自転車の無灯火運転は堅く禁止されている。
この「かたく」 は本当に堅く、無灯火で5分も自転車に乗ると
まず間違いなくお巡りさんに捕まってしまうほどである。
止められるだけならいいが、当時中国から招かれていた卓球のナショナルチーム・コーチなど
2週間の自宅謹慎処分をくらったこともある。
だから皆バッティ(自転車取り付け用のバッテリー・ライト)を常時持ち歩いていたし、
バッティを忘れたら、まじめに自転車を押していた。

僕はモルディブでは大丈夫だったが旅行先のケニアで一度捕まった。
やはり日没後の無灯火が禁止されていたのだが、そんなことを忘れて自転車を走らせていたところ、
ピピピピピーッという笛をふきながらお巡りさんが怖い顔で走り寄ってきて、
有無をいわさず、空気をプシューと抜かれてしまった。
ケニアのポリスは怖いと聞いていたので文句を言わずに平謝りで退散したのを憶えている。
さて、ここまではちょっと厳しすぎるんじゃないの、という程度の話だが・・・

モルディブの陸上ナショナルチームの小川コーチは青年海外協力隊員、
マーレをジョギングしていたある日、自動車と接触事故を起こしてしまった。
相手が悪かった。警察のクルマだったのだ。
すぐに連行され、警官に周りを囲まれ取調べ。かなり怖かったそうだ。
結局押し切られてこちらに非があるということになったのだが、それでもここまでは、まぁありがちな話。
もっと困ったことがあった。
取調べ中の、「お前があんなところを走っていたからいけないのだ」から派生したのだろう。
なんと、「道路を走ってはいけない」という法律ができてしまったのだ。
何が困るって、この国にはまともな練習トラックがなく、
ナショナルチームの選手達も道路を走って世界陸上やオリンピックのための練習をしていたのに、
それができなくなってしまった。

ウソみたいだが本当の話だ。